「LCD モジュール (16x2行)に文字を表示させてみよう。」では、シールド経由でmicro:bitに接続した1602LCD モジュールの一行目にHello Worldを表示し、2行目に1秒ごとのカウンタを表示するプログラムをMakeCodeを使って作成します。
はじめに
「micro:bitとキットでマイコン制御」では、micro:bit V2(以下 micro:bit)と市販のセンサーキットの「KEYESTUDIO 37センサースターターキット micro:bit V2付」(以下 キット)を使ってマイコン制御の基本を実習します。
実習はkeyestudio.comが投稿しているwiki(KS0361(KS0365) keyestudio 37 in 1 Starter Kit for BBC micro:bit)を二次利用して行います。
ライセンス
図やソースコード(ブロック)等、すべての内容はCC BY-SA 4.0ライセンスに従います。
実習準備
実習に必要な機器とキットの部品を準備します。
機器
「micro:bitとキットでマイコン制御:micro:bitをMakeCodeで使ってみよう。」記事で書きましたmicro:bitと、MakeCodeをインストールしたWindows11搭載のパソコンを準備します。
部品
1602LCD モジュールを、Micro bit Sensor Shield V2(以下 シールド)にワイヤーで接続して使います。
▶️1602LCD モジュール
1602LCD モジュールは16文字×2行のキャラクタータイプ液晶ディスプレイで、内蔵されているI2Cインターフェースで、シールドと接続します。


▶️ジャンパーワイヤー(メスーメス) 20cm
40本が一束になっていますので、接続する本数だけ分けて使います。

配線
配線のためのジャンパーワイヤーは、必要な本数を分けてください。
配線するときは、micro;bitのUSBケーブルを取り外して行ってください。
配線図
1602LCD モジュールとシールドをジャンパーワイヤーで接続します。

配線リスト
1602LCD モジュール | シールド | 備 考 |
GNDピン | IIC-Gピン | |
VCCピン | IIC-V2ピン | |
SDAピン | IIC-20ピン | |
SCLピン | IIC-19ピン |
外付けバッテリー
キットに付属されている、バッテリーケース(Premium Battery Case 6-cell AA)に単三電池を6本装着して、シールドに接続し5Vの電圧を供給します。


シールドの電圧選択ジャンパーで、供給電圧を5Vに設定します。

プロジェクト
「LCD モジュール (16x2行)に文字を表示させてみよう。」は、シールドに接続した1602LCD モジュールの一行目にHello Worldを表示し、2行目に1秒ごとのカウンタを表示するプロジェクトです。
1602LCD モジュール用パッケージの導入
1602LCD モジュールのブロックは標準の命令ブロックに含まれていないため、拡張機能として追加します。
配線したmicro:bitにUSBケーブルを取り付け、MakeCodeを起動します。
「新しいプロジェクト」をクリックして、空のプロジェクト(mb021-AddLCD)を作成し、命令ブロックの「拡張機能」をクリックします。

「拡張機能」画面の検索窓に、https://github.com/xuefengedu/pxt-lcd1602_CNを入力し検索します。

「lcd1602」ダイアログが表示されますので、クリックします。

「LCD1602液晶」ブロックが命令ブロックに追加されます。

プロジェクトの作成
配線したmicro:bitにUSBケーブルを取り付け、MakeCodeを起動します。
mb021-AddLCDにブロックを追加して、プロジェクトを作成します。
プロジェクトはダウンロードしたKEYESTUDIO 37のマニュアルの「2.Makecode Tutorial -Project 49_Add LCD」を参考にしています。
プロジェクトの作成手順やブロックの配置方法については、こちらを参考にしてください。

LCD1602液晶ブロック | 説 明 |
LCD1602 I2C address [0x27] | LCD1602のI2Cアドレスを16進数の27に設定します。 |
LCD show string ["Hello World"] | 表示する文字を「Hello World」に設定します。 |
on x: [3] | 4(3+1)文字目から表示するように設定示します。 |
y : [0] | 1(0+1)行目に表示するように設定示します。 |
set string [visibled] | LCDに設定した文字を表示できるようにします。 |
set LCD backlight [on] | バックライトを点灯します。 |
LCD show number [val] | 表示する数値を「val」に設定します。 |
プロジェクトをmicro:bitへ転送
作成したプロジェクトをmicro:bitに転送して、実行できるようにします。
転送方法はこちらを参考にしてください。
コピーが完了すると、プログラムが起動し、1602LCD モジュールの一行目にHello Worldが表示しされ、2行目に1秒ごとのカウンタが表示されます。
まとめ
シールドに接続した1602LCD モジュールの一行目にHello Worldを表示し、2行目に1秒ごとのカウンタを表示するプロジェクトをMakeCodeを使って作成しました。