「火炎センサーで出火を検知してみよう。」では、シールド経由でmicro:bitに接続した火炎センサーに炎を近づけると、 LEDマトリックスにハートのアイコンが表示されるプログラムを、MakeCodeを使って作成します。
はじめに
「micro:bitとキットでマイコン制御」では、micro:bit V2(以下 micro:bit)と市販のセンサーキットの「KEYESTUDIO 37センサースターターキット micro:bit V2付」(以下 キット)を使ってマイコン制御の基本を実習します。
実習はkeyestudio.comが投稿しているwiki(KS0361(KS0365) keyestudio 37 in 1 Starter Kit for BBC micro:bit)を二次利用して行います。
ライセンス
図やソースコード(ブロック)等、すべての内容はCC BY-SA 4.0ライセンスに従います。
実習準備
実習に必要な機器とキットの部品を準備します。
機器
「micro:bitとキットでマイコン制御:micro:bitをMakeCodeで使ってみよう。」記事で書きましたmicro:bitと、MakeCodeをインストールしたWindows11搭載のパソコンを準備します。
部品
火炎センサーを、Micro bit Sensor Shield V2(以下 シールド)にワイヤーで接続して使います。
▶️火炎センサー
火炎センサーは、炎から発せられる760nm~1100nmの波長を認識することによって、炎や火の存在を検知できる電子部品です。
身近な所では、消火システムの作動や警報器の鳴動として利用されています。
火炎センサーが炎を検知すると、センサーの信号端子(DO)はLowレベルを出力し、検知しない場合はHighレベルを出力します。
検知可能な角度は約60°です。センサーのポテンショメータを回して感度を調整することができます。

▶️ジャンパーワイヤー(メスーメス) 20cm
40本が一束になっていますので、接続する本数だけ分けて使います。

配線
配線のためのジャンパーワイヤーは、必要な本数を分けてください。
配線するときは、micro;bitのUSBケーブルを取り外して行ってください。
配線図
火炎センサーとシールドをジャンパーワイヤーで接続します。

配線リスト
火炎センサー | シールド | 備 考 |
GNDピン | G-2ピン | |
VCCピン | V1-1ピン | |
DOピン | S-0ピン |
外付けバッテリー
キットに付属されている、バッテリーケース(Premium Battery Case 6-cell AA)に単三電池を6本装着して、シールドに接続し5Vの電圧を火炎センサーに供給します。


シールドの電圧選択ジャンパーで、供給電圧を5Vに設定します。

プロジェクト
「火炎センサーで出火を検知してみよう。」は、シールドに接続した火炎センサーに炎を近づけると、 LEDマトリックスに大きいハートアイコンが表示され、炎を消すと小さいハートアイコンが表示されるプロジェクトです。
プロジェクトの作成
配線したmicro:bitにUSBケーブルを取り付け、MakeCodeを起動します。
「新しいプロジェクト」をクリックして、プロジェクト(mb017-FireAlarm)を作成します。
プロジェクトはダウンロードしたKEYESTUDIO 37のマニュアルの「2.Makecode Tutorial - Makecode - Project 28_Fire Alarm」を参考にしています。
プロジェクトの作成手順やブロックの配置方法については、こちらを参考にしてください。

プロジェクトをmicro:bitへ転送
作成したプロジェクトをmicro:bitに転送して、実行できるようにします。
転送方法はこちらを参考にしてください。
コピーが完了すると、プログラムが起動し、火炎センサーに炎を近づけると、 LEDマトリックスに大きいハートアイコンが表示され、炎を消すと小さいハートアイコンが表示されます。
まとめ
シールドに接続した火炎センサーに炎を近づけると、 LEDマトリックスに大きいハートアイコンを表示させ、炎を消すと小さいハートアイコンを表示させるプロジェクトをMakeCodeで作成しました。